相続で名義預金を見落とさない家族の整理術
2026/10/04
相続で名義預金を見落とさない家族の整理術
相続では、不動産や預金残高に目が向きがちです。けれど、意外にも家族名義の預金が後から問題になることがあります。名義は家族でも、実際のお金の出どころや管理状況によっては、相続財産として確認が必要になるためです。
目次
- 名義預金が相続で問題になりやすい理由
- 家族で確認したい通帳と入出金の流れ
- 相続をこじらせない相談前の整理
1. 名義預金が相続で問題になりやすい理由
名義預金とは、口座名義は配偶者や子どもでも、実質的には亡くなった方のお金と見られる可能性がある預金です。たとえば、収入のない家族名義の口座に継続して大きな入金がある場合などは、確認が必要ですね。
相続では「誰の名義か」だけでなく、次の点も見られます。
- お金を出した人は誰か
- 通帳や印鑑を管理していた人は誰か
- 口座名義人が自由に使っていたか
- 贈与の意思が記録に残っているか
名義だけで判断すると、後から申告内容の見直しが必要になることもあります。
2. 家族で確認したい通帳と入出金の流れ
相続の準備では、まず通帳、証券口座、保険関係の書類を分けて確認します。特に名義預金が気になる場合は、過去の入出金の流れを見ます。
確認したいのは、残高そのものより「なぜそのお金が動いたのか」です。生活費、学費、住宅資金、贈与など、理由が分かる資料があると判断しやすくなります。メモでも構いませんが、日付、金額、目的は残しておくと安心です。
家族だけで話すと、遠慮や思い込みで曖昧になることがあります。相続では、早めに事実をそろえることが大切です。
3. 相続をこじらせない相談前の整理
加勢清晴税理士事務所としても、相続の不安は「何が分からないのか」を分けるだけで軽くなると考えています。相談前には、完璧な資料を用意する必要はありません。
まずは次のように整理してみてください。
- 亡くなった方の財産らしいもの
- 家族名義だが出どころが気になるもの
- 生前にもらったお金や支援
- 家族間で認識が違うもの
相続は、税額だけの話ではありません。家族が納得して手続きを進めるためにも、名義預金のような見落としやすい財産を早めに確認しておくことが役立ちます。迷った段階で専門家に相談すると、必要な資料や確認の順番が見えやすくなります。

